コーティングの耐久性

コーティングの【〇〇年耐久】をどう見る?
長文になりますので、コーティングに興味のある方は暇つぶしのお供にゆる〜く読んでみて下さい。
あくまで私達のコーティングに対する考え方です。
突然ですが質問です。
あなたは車を買う際、営業マンに燃費を聞いたとします。その際どちらの説明が分かりやすいですか?
「カタログ上は、リッター〇〇kmくらいです。実際はもう少し下がると思いますが、お客様の乗り方で変わってきます。」
「カタログ上はリッター〇〇kmですが、私の体感としては、街乗り、郊外、高速での違いや、乗り方(アクセルの踏み方)や環境(坂道、平坦、下り)、季節によっても変わりますし、エアコンの使い方だけでも10%低度変わるというデータもあります。カタログの燃費は一定の条件下で計測して出てる数字ですので、乗り方次第で良くも悪くもなります。あくまで目安としてお考え下さい。」
どちらが分かりやすいかは明白だと思います。
コーティング耐久の説明も、燃費の説明に似てると思っています。
そして、コーティングを理解して販売してる所と、そうでは無い所があります。
恐縮ですが、下地処理の重要性と施工環境が整っている施工専門店さんは理解している所が多い印象です。
悪い例)
「雨染みが付きにくくなり、紫外線や傷からボディーを守ります。艶、撥水が長期間持続します。メンテナンスは洗車後に付属のメンテナンス剤を塗るだけでOK、洗車も楽になるのでキレイなうちにコーティングしといた方がいいです。洗車機は使わない方がいいです。」
この「長期間持続する」は曖昧で無責任だと思っています。根拠もなく「〇〇年もつ」は詐欺に等しいですが、「長期間」など、データが取れていないメーカーのコーティングは、そもそもカテゴリーが違う物だと思います。しっかりしたメーカーは、擬似的な環境下で耐候性や耐摩耗性の実験をして測定して公表しています。
そして毎回手洗い洗車出来る人は少ないので、洗車機使用でも大丈夫な使い方を伝える必要があります。
良い例)
「このコーティングは、メーカーの試験データでは〇〇年耐久とあります。屋内で定められた条件下でテスト、計算されて出てる年数です。
実環境では様々な要因があり、データより耐久年数は劣ります。
あくまで目安としてお考え下さい。実績として、推奨するメンテナンスを続けているユーザー様は〇〇年位綺麗な状態を保っています。
普段のメンテナンスの仕方はこちらの動画でご確認できます。
洗車機を使う場合は、予洗いで砂埃をなるべく流してからご使用下さい。重要なのはその後の拭き取りをしっかりして、なるべくシミの原因となる水滴を残さない事です。
使用状況や、保管状況、メンテナンス方法などで耐久年数は前後します。コーティングは施工してからのメンテナンスが1番重要になります。定期的にメンテナンスのアナウンスしてますので、お客様のお車の美観を維持できる様、様々なアフターメンテナンスメニューを用意してお待ちしてます。」
コーティング施工を検討してる方には、後者の様な説明が出来る施工店をお勧めしたいです。
実際、圧倒的に多いご質問が「このコーティングはどのくらい長持ちしますか?」です。
この質問にしっかりデータも交えて答えられる事が、施工店としては大事かと思いますので、最初のクエッション「コーティングの【〇〇年耐久】をどう見る?」のクルーズ的見解は、しっかり根拠を説明出来るのであれば、ユーザーの為には必要である。です。
話が逸れますが、コーティングをする「時期」と「施工環境」も大切です。真冬、花粉の多い時期、梅雨時期は避けるべきです。コーティング塗布後、理想は赤外線ヒーターで硬化促進する事。それが出来なければ1ヶ月程度は洗車をしなくていい状態で過ごす事。
高価なコーティングをしても、水垢で悲惨な状況になっている車は、大抵コーティング施工後、完全硬化する前にシミになるケースが多いです。チェックすべきは、コーティング剤を塗りこんで充分に乾燥させているか、塗って1日位で雨の中引き渡していないか。しっかりした説明なしに、効率、回転率を重視してコーティングを当日仕上げして引き渡しているお店は要注意です。
長々となりましたが、今後コーティングを検討されている方の参考になれば幸いです。
私達も今後の戒めとしてこの文書を残します。
最後までご覧頂きありがとうございました。
クルーズ代表 古川
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